「nnamm」の URL は「com」と「work」の2つのドメインを持っています(2024年3月現在)。com は今ご覧のサイトのことで WordPress で構築したもの。work は静的サイトジェネレータで構築したサイトです。

これらを使ってきて出た結論は、「僕の使い方では WordPress が合っている」ということでした。

今回は「静的サイトジェネレータと比べた WordPress のメリット」を語ります。また、僕の感じる静的サイトジェネレータ(以降、SSG)の特徴もあわせて語ります。

WordPress はブラウザとネットがあれば更新できる

現代では noteMediumScrapbox など発信系 Web サービスは多数あります。いずれもブラウザがあればスマホでも記事が書ける時代です。

一方、SSG は記事を公開するときにサイト全体をビルドするので Terminal が必要です。分かってはいましたが、これ地味に不便でして、僕の使い方では「どこでも更新できること」が重要なんだと思い知りました。

たとえば、外出先で自分の記事を読んだとします。誤字を見つけたり追加したいことがあったら、なるべく早く修正したいんですよね。こんなとき WordPress ならスマホがあればできます。

いつでもどこでも更新できる。これが僕の感じる最大のメリットです。

Headless CMS と GitHub Actions を駆使すれば WordPress のようにできるかもしれませんが、僕の使い方ではないので本記事で議論はしません。

静的サイトジェネレータの特徴

SSG は楽しいけれど、やはり更新頻度の少ないサイト向けという側面を感じます。

とはいえ SSG もよいプロダクトです。どんな特徴があるのか、僕が体験して感じたことをまとめます。

デザインが自由自在

WordPress ではテーマ開発の有識者でない限り、配布されているテーマを使うのが一般的です。その範囲内でカスタムしたりしなかったりです。

SSG でもテーマはありますが、ゼロから自分好みに仕上げられます。フロントエンド知識は必要ですが、UI フレームワークを使えば比較的簡単に作れます。とことんこだわったり、逆にシンプルなデザインにすることだってできるのです。

これが楽しんですよね。時間が無限に溶けますが(笑)

おおよそ無料で始められる

SSG なら VercelGitHub Pages のような(制約はありますが)無料のホスティングサービスにデプロイできます。

レンタルサーバー代が不要になるのはメリットと言っていいでしょう。場合によってドメイン代は必要になりますけどね。なお、前述した Web サービスも基本的に無料で利用できます。

僕は昔からレンタルサーバーを契約しています。解約するつもりもないのでこのメリットは「どちらでもよい派」です。

アクセススピードは速い

ここ、WordPress のサイトも(サーバー特有の)LiteSpeed Cache を有効にしたり、MySQL を 5.6 → 8.0 へアップグレードしたことで、「な、なにぃ!」と体感できるくらいアクセススピードが向上しました。

けれども、静的ファイルの表示スピードには敵いません。動的である WordPress はアクセスの際にどうしても一瞬の待ちが発生します。

機能拡張に手間がかかる

SSG は静的がゆえに、動的の WordPress と同じことはデフォルトではできません。

たとえばアクセスランキングなどがあり、プラグインを自作するなどで対応はできます。これを手間ととるか楽しみととるかはユーザ次第ですね。

そういえば、WordPress と SSG の比較でよく見られる意見に「WordPress はメンテが面倒」があります。でも、僕はプラグインが少ないからでしょうか?面倒と感じたことはありません。

サイト運営する目的は?書きためること、綴ること、発信すること

そんな楽しい SSG は多数あります。僕の変遷でいうと、Gridsome (Vue.js)Pelican (Python)Hugo (Golang) と興味の赴くまま使ってきました。

前述したとおり、環境づくりは楽しいです。勉強になりますし、効率的に書くためのツールづくりをやるモチベーションにもなりました。

※gomd の初期版で Python で作ったもの

やろうと思えば時間をかけることができます。でも、ちょっと待って!

環境づくりに時間を費やしても、発信しなければ何も始まりません。

そもそもの目的は伝えたいことを書きためることで、日々の気づきを綴ることです。環境づくりに時間をかけていては本末転倒というもの。

人生で寄り道や回り道はぜんぜんやっていい。けれども、僕は長いこと目的と手段が逆転してました。

目的をはき違えてはいけないのです。

おわりに

僕は「nnamm」にドメインが 2 つあることが正直しっくりきてませんでした。意識が散漫になりますし、記事の書き分けを考えること自体がノイズになってましたし。(ドメイン取ったから分かったことですけどね)

で、思い出したんですよ。

「nnamm.com」は出発点でありホームだということを。

ここは僕にとっての唯一無二の大切な場所なんです。だったら、ここに集約するほうがストレスフリーなんですよね。

WordPress と静的サイトジェネレータはどちらにもメリット・デメリットがあります。ユーザ次第で変わります。だったら、今の自分のスタイルに合うほうを選べばいい。目的を楽に達成できる方でいいじゃありませんか。

そう、「今の僕は WordPress だった」というわけです。すっきりしました!

(掲載した写真は2024年1月、年始早々の京都)

ここ以外では Mediumnote に記事を書いています。今のところ前者は用途を限定しているので使い続けますが、後者は写真素材以外の記事を書き足すことはないかな。ここに集約したいからね。

この記事を書いた人

花村貴史|Takashi Hanamura

◆Photographer|木漏れ日や水、空が魅せるきらきらが好き|写真を通じて「やさしい世界」を伝えてゆく ◆Software Engineer|Private: Go/C++/WebGL|Work: SAP/SAC

写真素材note発売中

継続課金マガジンで販売しています。ブログに載せるもOK、壁紙に設定するもOK、使い方は自由です。フリー素材も良いけれど、人と被りたくないという方に人気です。

人物写真|Photo Session

お話しながらのポートレイト撮影です。「今」そして「これから」のあなたにフォーカスして撮影します。SNSやサイト用のプロフィール写真に。

イベント写真|Photo Shooting

「友達と楽しんでいる」「セミナーで講演している」「パーティーを主催している」など、皆さんが大切な時間を過ごしている瞬間をスナップします。