ハービー山口さんの「良い写真とは?撮る人が心に刻む108のことば」、コツコツ読み続けて読了しました。
いまの僕の写真の心、写真観にトクン・トクンとやさしく響く内容でした。
これまでハービーさんの本を読んできて感じることは、いずれも写真を撮る者の「在り方」に響く本だということ。
写真を撮ること
写真を撮る。
これは自分と相手がいないと成り立ちません。相手とは「人」であることはもちろん、「風景」や「料理」だってそう。相対するヒト/モノ/コトがあるから成り立つ行為。自分ひとりだけでは決して成り立たない行為。
撮影にはカメラの使い方、ブラさない姿勢などテクニックに類するもの(Doing)はもちろん必要だけど、相対するとき・撮らせていただくときの在り方(Being)も必要なこと。
ポートレイトを撮るからこそ、Doingはできて当たり前、そしてBeingこそが本当に大切なことだと僕は思ってる。
それは自分が撮られる側に立ったときの経験があるから。
「もっとこうしてほしいな」や「自分だったらこう接してくれたら嬉しいのに」という想い。それがあるからこそ僕は大切にしている。
写真というのは、もしかしたら自分とヒト/モノ/コトとの関係性の本質をいうのかもしれないね。
一番響いたフレーズ
話を本に戻しましょう。
↑ご覧のように僕が特に「なるほど」「ですよね」と感じたページには付箋を貼りました。色の違いは特になし。途中で無くなったから(笑)
本って不思議でね。読むたびに響くポイントが違うことが多い。昨日読んだときはピンとこなかったのに今日はくるみたいな。
ひとまず読了1回目の付箋の量はこのくらい。いずれまた再読するとき増えるか減るか。減るってことはその在り方がもう自分の中で当たり前になった証。
今回読んでいて一番の「ですよね」は巻末ここ。
朝目覚めた時、「あー、今日は何か良いことがあるかも知れない」と感じることが出来、そして1日に1回でも充実感が感じられる一瞬があったら、その人はそれだけで幸せです。
ホント、そういう「在ること」に気づくことから幸せって始まっていくんだよね。