デザインは理論+おもてなしの心である
「デザインは理論である。デザインは理詰めで作られている。」と教えてもらったことがあります。そのことを実感できたのが京都迎賓館を拝観したときのこと。
迎賓館は緻密に考え、建造されています。「なぜそうしたのか」ということが随所に施されてる印象を受けました。
そんな建物を見て思うのは、デザインに必要なことは理詰めとともに「おもてなしの心」を持つことなんじゃないかな、ということ。それは「相手を気にかける」ということです。
相手とは迎賓館でいえば各国のVIPさんでしょう。
- 京都(や日本)をどう感じてもらうか?
- 京都らしさを日本建築というフィルターを通してどう表現するか?
諸外国の方にこのような「たくさんの喜んでもらいたい」という「おもてなしの心」が集まり、カタチをなしているのが迎賓館だと僕は感じました。
「おもてなしの心」というものは究極、「愛」なんだろう。愛のひとつのカタチ。
拝観中に僕はこの「愛」に気づいちゃって、実はそんな自分自身に感動してました(笑)
でね、僕はこの感覚と同じことをしたい。
そうすることを僕は望んでいる。ただ言われたことをやるのではなく、深く関わることを望んでいる。たとえば、僕は今Webデザインをやらせてもらってるけど、その際、
- 相手(お客さん)の想いはなんなのか?その想いを、Webを見た人にどう感じてもらうか?
- お客さんと自分を客観視しつつも、僕というフィルターを通してどう表現するか?
そう気にかけていくと、お客さんの何をどのように整理し、表現すれば良いかがわかっていけると思います。
それが僕のデザイン、心持ち、そういうのです。
デザインもBeingとDoing
理詰めであること。それはデザインにとって大切なやり方(Doing)です。
相手を気にかけること。それはデザインにとって大切な心持ち(Being)です。
このふたつがあってはじめて良いモノが出来上がっていくし、長年にわたり愛されていくものと思います。で、これはデザインに限らず何にでも当てはまることでしょう。
京都迎賓館を拝観した僕は自分のデザインの本質をそう考えるようになりました。
※掲載した写真はRICOH GRで撮影し、Lightroomで調整したもの
※京都迎賓館は事前申込(抽選制)をすることで拝観することができます
▶︎参考:京都迎賓館一般公開について : 迎賓館 – 内閣府