Educationの意味は「教育」や「育成」とありますが、語源は「引き出す」なんです。
今回はこのEducationにちなんだ、僕がモノゴトを伝えるときや人と接するときに意識し、常々そうできるよう願っていることを語ります。
僕が刺激をもらっている方
僕は直に会って交流したりインターネットを通じて、友達や仲間、一度も会ったことのない方から刺激を受けています。
その中のひとりにブログ「shiology.org」を運営されている塩澤一洋さんがいます。僕の写真表現のルーツといえばこの方でして、写真以外にもその考え方に刺激を受けています。
塩澤さんは大学の教員さんでいらっしゃいますので、人にモノやコトを教える立場にある方です。以前、どこかで見聞きしたのですが、その教育方針はEducationの語源である「引き出す」とのこと。
簡単に言うと、「学生さんの良いところを見つけて、それをどんどん伸ばすよう導く。結果的に、学生さん自ら考え、動ける力を鍛える。」という感じ。詰め込みに重きを置いた教育ではないのです。
この考え方、すごくいい!
引き出すことの大切さ
会社であれコミュニティであれ、(意識の上ではなく)社会的立場としての上の者は、下の者に対して「引き出す」姿勢で接するのが良いと僕は思ってる。「社会的立場として上の方」とは、導き手、リーダ、伝える側などのこと。
僕はそうしてくれた方が嬉しいからね。
だってさ、ちょっと想像してみてくださいよ。
- いいからやんなさい!
- とりあえず、これやっといて!
これだけでは人ってなかなか能動的に動けません。積極性に欠けてしまうんじゃないかな。ですから指示を出すときは、
- 僕は〜〜したいから
- 私のチームは〜〜を目指しているから
といったこと(目的や想い)を添えるといい。受けた側は動こうという気持ちになりやすいってもんです。
大切なのは「共感」であり、アドラー心理学でいう「勇気づけ」というイメージ。
もちろん、自分が熱弁を奮って伝えたとしても、相手がどう動くかはその人次第です。でも、自分ができる範囲で「勇気づけ」はやっていきたいと僕は思ってる。
(この動機は「かつての僕がそう接して欲しかったから」だと思います)
この「自分ができる範囲」は大切です。
人は人をコントロールすることはできませんから、「そうなれ〜、そうなれ〜」と人を強制するのはダメ。思い通りにならないと「なんだよ!」と感じてしまうでしょうし、そもそも「人のために!」なんて行動してたら疲れちゃいます。
だから、自分がやりたいときに自分の出来る精一杯で、ってこと。
歩み寄って引き出す。
勇気づけして引き出す。
僕だったらそう接した方が「なんかいい」と感じる。
だから、先日開催した写真講座にしてもブログにしても、僕はその人の「やりたいぜ!」といった、何かしらの行動力を”引き出せる”ように、モノやコトが伝わればいいな、と願っています。
おわりに
僕が「伝える」ときに意識していることをまとめました。
今これができているか分かりませんけどね。それこそ受け取った側次第です。
でも、そう願っているのですよ、僕は。