他人と比べたあと、人が取る行動は2パターンあると思う。1つはそのまま「優越性の追求に入る」パターン、もう1つはそのまま「嫉妬の渦にのまれてしまう」パターン。

 

前者の例として、ある雑誌の表紙があまりにも素晴らしい写真だった場合、すごく感動するし、すごく悔しい想いになるだろうね。

でもね、その後すぐ「自分の写真だったら、どうすればこの雑誌に載せることができるだろうか?」、「そのために自分の写真をどう伝えていけばいいんだろう?」というふうに思考がシフトする。(実際にありました)

 

後者の例として、「あんなふうになれていいなぁ」、「悔しい」、「ちくしょう、あいつばっかり!」などのように嫉妬の渦にのまれてしまうこともある。(これも実際にありました)

 

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僕は「嫉妬の解消法」に書いたように、以前と比べて嫉妬と向き合えるようになりました。

 

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向き合うときは、やはり声に出して感じることが多いね。ただ・・・言葉に出してみるといろいろと「ごめんなさい」って思っちゃいます。

だって、「僕はあーなりたいのになぁ」だけでなく、「実は自分はあの人を無駄に上に見ていた」、あるいは「自分はあの人をとても下に見ていた」という黒い存在に気づいてしまうから。

そういう嫌な感情をまじまじと感じてしまうから「ごめんなさい」だし「ああ、苦しいなぁ」となります。

 

でも他人は自分の鏡と言われるように、だからこそ自分のことがわかるし、その人のことも理解できるようになるもの。

 

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それから悔しかったり羨んだときって、人は「その人と比べて自分はここがこうだから上だな(ニヤリ)」と自分を慰めようとしがち。それも必要なケアだけど本当は違うよね。

 

本当に比べるべきは以前の自分なんだよね。

 

昨日の自分、1時間前、10分前、1分前の自分なんだよ。

他者と比較してさ、嫉妬の渦にのまれたままだと健全な、前に全力で進むようなエネルギーは生まれてこない。それこそ、アドラー心理学の優越性の追求にはならない。

 

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そんなわけで、この2パターンに気づいた今、僕は「おっと!今嫉妬してるな!?」と感じたら、以前よりはすんなりニュートラルに戻れるようになったし、「おっと!今すげーいい感じじゃん!」と感じたら、なるべく続くように願ってる。

それでもまた下降することがあるんだけど、それはバランスというもの。

下降することも含めて心の状態は変化するものだ、と知っていれば、「まぁ、いいか、なるようにしかならんし」という気持ちでいられる。

いずれ下降することすら気づかずニュートラルのままでいられますように。

この記事を書いた人

花村貴史|Takashi Hanamura

◆Photographer|FUJIFILM, Nikon, RICOH, SIGMA|写真でやさしい世界を伝えてゆく
◆Software Engineer|スキ:Go/C,C++/WebGL|オシゴト:SAP Analytics Cloud

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