Blender 2.8でレンダリングした画像を写真のRAWファイルに見立てて、長年使い込んできたLightroomで現像したらめっちゃいい感じ、というお話。
Lightroomは楽にできる
現状サクッと調整するんだったらLightroomの方が楽にできます。
熟練度の違いでPhotoshopより使いやすいし、Blenderのコンポジットはまだ勉強中なので、何ができるのかわからないのね。
Lightroomなら「色」はもちろん、「ホワイトバランス」「明瞭度」「トーンカーブ」の調整もやりやすい。一番いいと感じたのが「ディティール」の調整。シャープのマスクを適切にかけられて被写体を引き立てられるのがいい。
まだ試してないけど、VSCO Filmプリセットをかけてフィルムライクに仕上げてもいいかもしれないね。
BlenderとLightroomの画像比較
1. Shader nodeの習作
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2. Array & Buildモディファイアの習作
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3. 抽象芸術の習作
4. 立体ボロノイ球の習作
Lightroomに読み込む画像は「Targa」or「TIFF」形式
Blenderの出力フォーマットは「Targa」or「TIFF」を指定します。PNG/JPEGだと圧縮されてダイナミックレンジが狭くなるから。無圧縮の「Targa Raw」でも良さそうですね。
ただ、CGツールのレンダリングと写真撮影は同じなのか?という疑問があります。
写真撮影のプロセスは、レンズが光を取り込み、撮像素子が受光する。感覚としてRAWファイルには光情報がたくさん詰まっている気がする。
一方、Blenderのレンダリングはどうなんだろう。デジタル世界で擬似的に作られた光は現実と同じなの?カメラもデジタル処理されているから結果的に同じなの?
そんなわけで僕はPNG/JPEGより情報量のあるTARGA/TIFFにしておこう、ってゆるい結論を出しました(笑)
表現ツールは自由に使おう
僕はCG現場のことは知りませんが、CGツールでレンダリングした画像はAfter Effects等の映像編集ツールに読み込んであれこれ調整しているようです。「君の名は。」の新海誠監督のTwitterを見てるとそんな感じ。
また、僕のお友達の映像屋さんはAfter Effectsに読み込んでCMを作っていました。
つまり、レンダリングした画像の使い方次第なんでしょう。レンダリング画像を「素材」とするのか「作品」とするのか。素材としてならまだ作品は完成されておらず、プロセスの真っ只中。他のツールを使ってイメージをカタチにしていく先がある。
これは写真の現像/調整とまったく同じ。
だから、LightroomやPhotoshopで仕上げてもいい。Blenderだけで完結できるならそれもいい。あくまでツールは自分の内にあるイメージを具現化してくれる存在なのだから。