Blender|macOS版 Radeon ProRender プラグインを試す

僕のMacBook Pro 2018のdGPUはVega20です。

以前使っていたMacより大変強力なマシンになったのを機に、Blenderを本格的に始めました。マシンが高性能になり、試行錯誤できるようになって楽しいです。

3DCGツールを使う環境はWindows + NVIDIA(CUDA)の方がトータル性能は上でしょう。でも、AMDもGPUレンダー「ProRender for Blender」を開発しています。

ってことで、ちょっくら試してみました。

結論からいうとよく落ちます(笑)→ 4月14日時点の最新版で動くようになりました。

動作環境

  • macOS Mojave 10.14.4
  • Blender 2.8 Beta(April 03, 23:40:43 ef91df608a39)
  • AMD Radeon ProRender for Blender 2.80 Beta(ProRender 2.0.32)

※記事執筆当時のProRender最新版(v1.8)はBlender 2.8では動きません。AMDコミュニティのスレッドからBeta版をダウンロードしてください。

よく落ちる

BlenderもProRenderもBeta版だからか、よく落ちます(笑)

  • オブジェクトのShadow CatcherをONにしたら落ちた。
  • レンダービューをLookDevやRenderに変更したら落ちた。
  • CPU + GPU両方使ったレンダリングしようとしたら落ちた。

など法則性が分かりませんので、残念ながら普段使いはできません。

Blender 2.8正式リリース後にAMDさんに頑張ってもらうのを心待ちにします。

ProRender専用のプロパティやシェーダーノード

レンダープロパティ

sc1_render
sc2_render2

Blender標準にはない「Render Devices」「Sampling」などが表示されます。

GPU+CPU同時利用してレンダリングできるようですが、GPUのみより時間がかかりました。シーンによるのかな。

ビューレイヤープロパティ

sc3_viewlayer

Depth(深度)以外にもたくさんの情報を書き出せるみたい。

ちなみに、「RPR Denoiser」をONにすると僕の環境ではレンダリングしても何も描画されませんでした。(まっさらな画像が生成される)

ワールドプロパティ

sc4_world

「Environment Light」、環境光を設定するところでしょう。Blender標準より明るいグレーといった感じ。

オブジェクトプロパティ

sc5_object

「RPR Settings」などが表示されます。

ライトプロパティ

sc7_light

内容はBlender標準とそう変わらないですが、専用のパラメータを設定する必要があります。

シェーダーノード

sc6_shader-editor

現状ではEEVEE/Cyclesとくらべて使えるノードは少ない印象。ボリューム系はなさそう。

レンダリング画像比較

ProRenderでライトなどを設定して、レンダラーを変えてレンダリングしました。

render1-prorender
ProRender: 9.8s(GPU)/ 12.1s(GPU + CPU)
render2-eevee
EEVEE: 1.9s(GPU)
render3-cycles
Cycles: 32.1s(CPU)

所感

Blender標準とくらべて、背景(ワールド)色が違うのが印象的。ノイズがひどいのでデノイズしたいのに、DenoiserをONにすると何も映らないという不具合にぐぬぬ。

EEVEEにくらべてCyclesが暗くなっているのは仕様です。EEVEEで設定したライトは、Cyclesに変更したときに100〜1000倍くらいすると同等の明るさになります。

ProRenderが使えるようになったら嬉しい

ProRenderは現状、僕の環境では安定していません。ただ、Blender標準と同じノードが扱えたり、設定が詰められるよう進化すればProRenderはいい感じかもしれません。Cyclesより速いし。

BlenderもProRenderも早く正式リリースされたら嬉しいです。

Windows 10 on Boot Campでも試してみたい

ProRenderを使ってみようと思ったのはそもそもこのチャートリアル動画がきっかけ。

やってみるとボリューム系マテリアルがmacOS + Vega + EEVEEでは表示されません。

BlenderがBetaだからか、OSなのかドライバーなのか。僕には問題の切り分けはできないのでどこが悪いかは分かりません。

ってとき、ProRenderの存在を思い出して使ってみたわけ。結果は残念でした。

僕にできるとしたら環境の切り分けくらいかな。機会をつくってWindows10 on Bootcampで試してみたくなりました。なんだろ、この探究心は(笑)

追記:4月14日時点の最新Verでは動きます

以下の環境でサクッと触った限り落ちませんでした。DenoiserをONにしても問題なし。

  • macOS Mojave 10.14.4
  • Blender 2.8 Beta(April 13, 23:41:46 – 14884cda1ff5)
  • AMD Radeon ProRender for Blender 2.80 Beta(ProRender 2.0.52)

※最新版のProRenderはこちらからDLできます。

さて、前回試したときは動かなかったProRender用のマテリアルライブラリも動きましたよ。

sc_190414-2

Material Library Browserで好みのマテリアルを選択して、「Import Selected Material」を押すと適用されます。RPR Uberというノードです。

sc_190414-1

レンダリングのSampleを64 → 128 → 500と変えてレンダリングしてみたところ、64でもいい感じ。ここはシーンによりけりでしょうね。

test-prorender_64
ProRender: Sample max64/16.71s(GPU)
test-prorender_128
ProRender: Sample max128/29.71s(GPU)
test-prorender_500
ProRender: Sample max1000/1min 11.59sec(GPU)

既知の問題として、ボリューム系マテリアルは依然として対応されていません。他にもいくつかあります。

前項に書いた「ボリューム系マテリアルがmacOS + Vega + EEVEEでは表示されません」のは、そのためなのかな。現状ではmacOS + AMD環境ではボリューム系は動かないのかもしれませんね。

AMDがAppleのMetalに対応してくれるか、Blender 2.79では選択できるOpenCLを2.8でも選択できるようになれば改善するのかな。

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この記事を書いた人

花村貴史|Takashi Q. Hanamura

人物や風景、街並み、小物を好んで撮っている空気感フォトグラファー。本職であるPhotographerのかたわら、Engineer、Creatorとしても活動中。
その人・その場の「空気感をそっとすくい撮る」写真が好評。「自分の素敵に気づける写真」を撮る。数年間の心のお稽古によるカウンセラーマインドによって、撮影は「心のセッション」になることも。
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