「家族連鎖のセラピー – ゲシュタルト療法の視点から」という本を読みました。ざっくりいうと、「自身の心の課題(のひとつ)は家族間・世代にわたって受け継がれてしまったもの」ということ。

だから、カウンセリングではファミリーコンステレーションという手法でクライアントの癒しを行うこともある。僕は(本家ではないと思うけど)その場を体験したことがあるからわかる。

『家族間・世代間にわたって受け継がれてしまったこともたしかにあるよね』と。

だから、この本を読んだとき「家族連鎖っていやだな」という感想を持った。連鎖そのものを良くないものと思ってしまった。

R4003391

でも、この世は何事も表裏一体なのが常。家族連鎖でいや〜なことが繋がっている現実と、良いことが繋がっている現実が同時に存在する。

例えばさ、昔親にしてもらったことを思い出すとき、何度もその場面が出てくるならきっと強く心に残ったことだと思うんだ。楽しい思い出、嬉しい思い出、いろいろあるよね。

そうした「記憶と心」を考察してみると、親の親(自分の祖父母)のことがイメージできるかもしれないね。「おじいちゃんは昔こんなことを子供(自分の親)にやってあげたんだろうな」というふうに。

R4003384_lr

さて、そうした「記憶と心」を胸に秘め、自分が親になったとき、自分の子供には「強く心に残ったこと」そのもの、あるいは「それをベースにしたこと」をしてあげたくなると思うんだな。自然とね。だって、その「記憶と心」が楽しい・嬉しいという気持ちでいっぱいなのだから。

ってことは、良い意味の家族連鎖もぜったいにあるんだよね。

何事にも自分にとって良い面と悪い面があるわけじゃん。これは世代に関しても同じことが言えるのさ。見方を変えるだけで悪い面が良い面に変わることだって十分にある。

そんなことを考えたらさ、親だけでなく、ご先祖さん、ひいては全く想像のつかない初代花村さんにも愛情が芽生えてくるもんです。ありがとう。

この記事を書いた人

花村貴史|Takashi Hanamura

◆Photographer|FUJIFILM, Nikon, RICOH, SIGMA|写真でやさしい世界を伝えてゆく
◆Software Engineer|スキ:Go/C,C++/WebGL|オシゴト:SAP Analytics Cloud

写真素材note発売中

継続課金マガジンで販売しています。ブログに載せるもOK、壁紙に設定するもOK、使い方は自由です。フリー素材も良いけれど、人と被りたくないという方に人気です。

人物写真|Photo Session

お話しながらのポートレイト撮影です。「今」そして「これから」のあなたにフォーカスして撮影します。SNSやサイト用のプロフィール写真に。

イベント写真|Photo Shooting

「友達と楽しんでいる」「セミナーで講演している」「パーティーを主催している」など、皆さんが大切な時間を過ごしている瞬間をスナップします。