2016年1月末から数日間、本職の写真とは違う仕事をしていました。
そのお仕事では待機時間がありましてね。「人間、何もすることがない時間はしんどい」ということを経験しました。
でも、そんな時に「あること」をしたら異様にワクワクしたので、今回はそのことを書きます。おそらく、今の僕の願望がそうさせたんだろうなうと今になって思います。
何もしてはいけない時間ほどつまらないものはない
そこでは数名でチームを組んで事に当たってました。ローテーションでいろんな役割をこなしてて、時間帯によっては「待機組」になります。待機組は何かあった時の交代要員で、ほぼ休憩の時間といっても良いでしょう。
ですから、何もないと面白くないわけです。もちろん「それも仕事でしょ」と言われたら何も言えませんが。
でも、ただ待機するだけなのはしんどい、が正直な感想です。
面白くするために想像する
数名でチームを組んでいたので、数日間を通してメンバーとコミュケーションできます。その人なりが何となくわかるくらいに。
で、僕はフォトグラファー。というわけで待機中に
『その人を「い〜い感じ」に撮影するならどうするか?』
ということを考えてみたのです(笑)
(笑)なんて書いてますが、異様にワクワクしたんです。そう、本当に撮ってみたいって思えるくらいに。
想像撮影プラン
念のために断っておきますが、僕はいたって真面目です。
僕以外が全員女性というチームでしたが、純粋に「この人をこういう風に撮ったら、きっと素敵だろうなぁ」ということを考えていました。
異様にワクワクしてたせいか、相当集中していたと思います。だって、▼のようなことが具体的にイメージできたんですから。
- シチュエーション
- ロケーション
- 衣装
- メイク
- 表情
- 仕草
以下、どんなプランだったか、備忘としてメモしておきます。あくまで僕のイメージです。
想像撮影プランA
笑顔が素敵な女性でした。
- ロケーションは白い壁の明るいキッチン
- モデルさんはエプロンをかけて、窓からの陽光を背にしている
- ゆえに時間帯は日中
- 料理を作っている
- 目線はカメラ
- 楽しそうな笑顔
- 標準レンズ(換算50mm)で表情をすくい撮る
想像撮影プランB
年上の落ち着いた方でした。
- ロケーションは日中の屋外と屋内
- 屋外であれば社寺
- 目線はときどきカメラ目線をいただく程度で、基本は歩いている時のご本人の何気ない表情を撮る
- 表情は笑顔というよりは、少し勝気な(自信のある)「ニヤリ」といった表情がいい
- 屋内であればややアンティーク志向のカフェ
- 両肘をついて両手でおしゃれなティーカップを口に
- そうして落ち着かれている様を撮る
- 目線は店内、あるいはどこか目に見えない遠く
- 標準レンズと望遠レンズで表情をすくい撮る
撮影プランC
年下の若い女の子。
- ロケーションは外
- バックは青がいいので海(海外か沖縄か)
- 無邪気な笑顔が欲しいところ
- 「ニヤリ」というややイタズラ顔な笑顔も
- 僕の前を歩いていて、ふと後ろ(カメラ側)を振り向いたときにパシャリ
- 砂浜で(カメラマンと)並行して歩き、はしゃぐ様を撮る
- 標準レンズで表情をすくい撮る
- 夜はイルミネーションが素敵な場所で
- どこか遠くを見ている表情で、カメラマンは遠くから望遠レンズですくい撮る
おわりに
もしかしたら「怪しい」なんて思われるかもしれませんね(笑) でもね、フォトグラファーとしてこういうことを想像するのも大切なことだと思います。
だって、今後そういう仕事が入ってきてたときのストックネタになるわけですから。
以前、僕は「いい表情を撮る方法」を記事にしました。
撮影するとき僕は「どうやって笑顔を引き出そうかな〜」と考える人なので、そのイメトレになるのですよ。もっと言えば、こうして想像できることはその感性が自分にあることの証です。つまり、撮ろうと思えば撮れるのです。
なんでこんなことを思ったのかというと、今の僕は人とコミュニケーションをとりながら、ポートレートを撮りたいんですわ、きっと。
でなきゃ、あんなに細かくイメージできるわけないもの。
ですから、もしモデルになってもいいよという方や、プロフィール写真を依頼したい方はこちらまで気軽にご連絡くださいね。
ひとまず言えることは、暇なときほど自分が心から望むワクワクすることを(TPOに沿って)やろう!です。