先日、代々木公園で桜フォトウォークしたときに、初めて電子シャッターを使ってみたら「こりゃ便利だわ〜」と嬉しくなったのでエントリー。
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フジノンレンズは明るすぎて困りますw
フジノンレンズ、特に単焦点レンズは、F値が1.2や1.4とけっこう小さいレンズが揃っています。俗に言う「明るいレンズ」です。
▶︎参考:デジタルカメラ | 富士フイルム
これって凄いんです。何が凄いのかカンタンに言うと、
- F値が小さいからボケる!(正確にはぼかしやすい)
- F値が小さいから暗いところでも撮りやすい!(手ブレしにくい)
とゆーのがあります。
さて、この「明るいレンズ」にも困ったトコロがあるんです。それは
明るいところで、開放で撮ると白飛びする!
つまり、天気のいい真っ昼間にはカンタンにボケさせられないってこと。
厳密にいうとボケさせることは出来ますが、ここでは「手軽に」という意味です。また「開放」というのは「F値がいちばん小さい」ってことです。
僕が使っているカメラ、X-T1の最速シャッタースピードは1/4000秒。これでは遅すぎて(光を取り込む時間が長すぎて)白飛びします。せっかくのステキレンズ「XF35mmF1.4」が開放で楽しめない。
明るいのに!綺麗なのに!ステキなのに明るすぎて困る!
っていう状況を打ち砕くファームアップが昨年12月にありました。
最高速度1/32000秒の電子シャッター
サイトから引用します。
最高速度1/32000秒の電子シャッター
超高速電子シャッターを使えば、晴天時の雪原や海岸などの明るいシーンにおいて、開放F値で被写界深度の浅い写真を撮影しても露出オーバーせず、美しい画像を撮影することが可能。開放F値が明るく高性能なXFレンズの撮影シーンを広げます。さらに電子シャッターでの撮影時に、シャッター音、シャッター音量を変更可能。シャッター音を消して撮影することもできます。
ただし、
動いている被写体については、画像が歪んで撮影される場合があります。フラッシュ撮影はできません。
とのこと。このファームアップは電子シャッターを含む数多くの対応がなされた素晴らしい対応でした。
ここからちょっとマニアックなこと書きますね。
X-T1のようなミラーレスカメラは、通常フォーカルプレーンシャッターとかゆー物理的な幕がセンサーの前にあります。光を遮断しています。
シャッターボタンを押すと、それが「シャシャッ!」と高速で動いて、(その動いている間に)センサーが光を取り込みます。この「シャシャッ!」がシャッタースピード。
フォーカルプレーンシャッターは、一般的なコンデジのレンズシャッターに比べて高速で動かせますが、明るいレンズを開放で撮る場合にはまだ遅いのです。
対して、この電子シャッターは、ソフトウェア的(?)に「シャッターがシャシャッ!って動いてセンサーが光を取り込む」動作をやっている模様。
結果、物理的な幕を動かすスピード以上のスピードが得られたってことしょう。スピードの向こう側的な?(このネタ分かる人がいたら同年代ですね)
なにはともあれ、シャッタースピードが速くなるのでしたら大歓迎です。
何がいいの?
天気のいい真っ昼間でも開放で撮れます。
せっかくの明るいレンズです。XF35mmF1.4ならば、F1.4のまま使いたい。ピント面はシャープで、ピント面以外はボヤ〜という表現にしたい。
少なくとも僕の望む撮り方ができるようになりました。
例えば、▼これはシャッタースピードが1/4000です。背景はボケてていい感じですが、明るすぎて菜の花の黄色が見づらくなってます。
そこで▼電子シャッターで1/5000にするとどうでしょうか!?
見やすくなりました。
もちろん作風によります。白飛びするかしないかのギリギリのふんわりフォトを目指すなら、電子シャッターを使わない撮り方もあるでしょう。僕も限定的に使っていましたから。
例えば、1/4000のギリギリのふんわりフォトが▼こっち。
1/10000の電子シャッターが▼こっち。写真としては僕は上の方が好き。でも、花弁の陰影はこっちの方がつかみやすいと思います。
電子シャッターは表現の幅が広げられる機能なので、好きなように撮ればいいと思うんです。
併用設定ができる
この電子シャッターは、設定メニューからフォーカルプレーンシャッターと併用が出来ます。
(MS=メカニカルシャッター=フォーカルプレーンシャッター)
こうすることでシャッタースピードを数秒〜1/32000まで全自動で出来るようになります。この設定は便利!
これから春になり暖かくなっていきます。自然と日中のお写ん歩も増えてきます。
これまでは、いい天気の日中はPモード(F値もシャッタースピードも全自動)にしていたシーンでも極的に開放が使えるわけですね。楽しみ!